2010年9月 世界水泳選手権 追良瀬大会


『渓美隊シンクロ部』は北京五輪代表の座を逃したのち部員減少により解散・・・。
月日は流れ2008年初秋、ケン部長は立ち上がった。
そう、新たな目標「2012年ロンドン五輪」を目指し『渓美隊競泳部』が発足したのだ。

しかし・・・

部員確保に奔走する毎日。スカウトはするものの「源流会高齢化現象」によるカラダの冷え・ダルさ等々の理由から
源流競泳選手になるものなど誰一人といない・・・。

「このままでは解散・・・前回の二の舞だ。何も考えずに泳ごう!この2年間ひとりコツコツ練習をしてきたじゃないか!」
そう思ったケン部長は、今の自分の実力を計るべく、青森県で開催される『世界水泳選手権追良瀬大会』にエントリーした。

「ムムム・・・」 隣のコースは同じく日本代表(東京都源流水泳連盟所属)で永遠のライバル『ゲン』ではないか。
「ヤツもこの大会に出ていたのか。ようし、今のチカラを試すいい機会だ!ぶっちぎりでゴールしてやる!」

第1のコ〜〜〜ス『ゲン』くん。東京都源流水泳連盟所属・・・第2のコ〜〜〜ス『ケン』くん。川越渓美隊所属・・・
場内に選手紹介のアナウンスが響き渡る。



位置について・・・よーい・・・



Baaaaaang!
第1コース第2コースともにいいスタートを切ったぁ



日本代表両名が抜け出した!いいストロークだぞぉ〜。



あと5メートル、どちらが勝つかわからない。
どちらが勝っても源流新記録更新だぁ!!



ゴォ〜〜〜ル!タッチの差で渓美隊ケンが勝利だ〜!
自身の持つ源流新を2秒も更新した〜!



よっしゃ〜!!



ダブルガッツポーズで勝利を称えてくれた永遠のライバル『ゲン』に感動したケン部長は、渓美隊競泳部の現状を素直に話し『ゲン』をスカウトした。
「私でよければ是非チカラになります!」と二つ返事で快く承諾してくれたゲン・・・。今日までの強力なライバルが明日からの強力な友となる。
そう、これが後世の源流会に語り継がれることとなる

  伝説の源流スイマーズ「ケン&ゲン」誕生の瞬間であった・・・。
ちなみに平均年齢はこの時点で40オーバーである・・・。

今後は彼ら2人が築きあげた栄光の数々を紹介していくことにしよう・・・(続く)